こんにちは。ぽすちです。
先日は私のペットのセキセイインコ・くうちゃんの入院についての記事を書きましたが、励ましのお言葉等頂き、本当にうれしかったです!
ありがとうございました。
さて、その後ですが、くうちゃん退院しました。
土曜日に迎えに行くはずだったのですが、
金曜日に病院から電話がかかってきてしまいました。
先生から言われたのは以下のこと。
・木曜日から自分でご飯を食べなくなってしまった
・糞の様子も悪い
・体重も31gくらいまで落ちてしまった ※もとは40gあった。入院時は34gくらい
・流動食も吐いてしまう(吐き気止めを変えてみたが効かないみたい)
・土曜日に来院するとは聞いていたが、ここまでの胃炎だと急に悪化したりするので1度今日来れないか?
とのこと。
病院までは電車で乗り換え2回の1時間ちょっとほど。
夫が仕事のため、臨月に1人で距離のある移動となり正直不安だったのですが、
明日行くと伝えてある上でわざわざ今日電話をくれたということは、かなり危険な状態なんだなということがわかりました。
行かないと後悔しそうという思いが勝り、お腹に「もうちょっと待っててね!今日は違うよ!」と話しかけて(笑)お迎えに行きました。
特にトラブルなく無事に病院にたどり着いたのですが、平日にも関わらず激混み…!
結局9時半ごろに出発して、くうちゃんに会えたのは12時過ぎになってしまいました。
久しぶりに会えたくうちゃんは一言で表すと、弱っていました。
だいぶ吐いたみたいで顔はベタベタで、羽を膨らませ、目は開けられないのかずっと瞑っていました。
先生によると、マクロラブダスは注射の効果で陰性になったそうですが、後遺症で慢性の胃炎になっており、ご飯が食べられない状況とのこと。
人間の胃炎は命に関わることは少ないと思いますが、消化・吸収の早い鳥類にとっての胃炎は命を揺るがす病気です。
栄養を無理やりにでもとらせないとすぐに弱ってしまうため、そのうと呼ばれる人間の胃のような場所に強制給餌(チューブで直接流動食を流し込む)をするのですが、くうちゃんはそれも吐いてしまうらしいです。
でもとても良く看てくださっており、
「粟穂が好きみたいでちょっと食べたのでいれてあります」や
「燕麦をちょっとつまみました。日によって食べたいものが違いそうなので、お家で看病するときも色々入っているミックスシードを入れてあげてみてください」など
よくくうちゃんを見て工夫して下さいました。
ただ、昨日今日で危険な状況が続き改善しないので、電話させてもらったと。
死に目に会えないかも、という不安があったので連絡を頂けたこと、ありがたく思いました。
このまま治療を続けるかどうか選んでほしいとのことだったので、もう連れて帰ることにしました。
くうちゃんはよく頑張ったと思います。
一緒に家に帰れるということで、不思議と悲壮感よりも「やっと会えた」という安堵感の方が強かったです。
持ち運び用のキャリーの中でも寒そうにくちばしを背中にしまって寝ていました。
電車の中では、
よく実家に連れて行くときにこのキャリー使って移動してたなぁ。
大きなカバンに入れて真っ暗にしてあるのに「くうちゃん。セキセイインコ。」と喋りだして周りの人の不思議そうな視線が痛かったなぁ。
とか、色々思い出してなんだか悲しいのではなく、戻ってきてくれた小さな命を思い穏やかな気持ちになりました。
家に着き、「ただいま。」と私が一言言うと、
くうちゃんは初めて「ピ」と鳴きました。
キャリーを開けるとすぐに出てきて、真っ先に私の指に乗りました。
顔は吐きあとでベタベタで、前よりも軽くなってしまい、羽の密度も薄くなってしまって。
目も開けられず、ボワボワに膨らんでいるのに私の指をしっかり掴んでこちらにしっかりと向き合う姿を見て
「よく頑張ったね。これからはお家でゆっくりしようね。辛い思いさせちゃってごめんね。」と、涙が出てきてしまいました。
鳥は体温が40度ありますので、具合が悪いときはその温度まで体温を上げようと体力を使ってしまうことを避けるため、病気になったら保温をしてあげます。
病院では30度程度を保っていたそうなので、家でも保温しやすいように幼鳥の頃に使っていたプラケースを用意していたのですが、
なんとくうちゃんはここに来て火事場の馬鹿力とでも言うのか、何度プラケースに入れても羽ばたいて出てきてしまいます。
いつものお家がいいのかなと思い、普段使用していたケージの中に60wと40wの保温球を2つ入れ、ビニールで温室状態にしていつものケージに戻してあげました。
安心したのか、ずっとこんな感じで寝ています。
昼間も夜も寝ていますが、昼夜の差はわかるように、昼は暗くしなくて良いとのことだったので、カバーは夜だけすることにしました。
その日は夫も早く帰ってきてくれ、くうちゃんを労っていました。
くうちゃんが大好きなみかんと小松菜も買ってきてくれました。
2人で話し合った結果、もうゆっくりさせてあげよう。
好きなもの食べさせてあげて、やりたいことやらせてあげて、自分達はいつもの感じで穏やかに見送ろうということになりました。
人間で言うターミナルケアというやつですね。
心の覚悟が決まったので、
夕飯を食べながら、初めて飛んだ時や、こんなおしゃべりしてたよね、これが好きだったよね、など思い出話をして久しぶりに気持ち2人して穏やかな時間を過ごしました。
くうちゃんはもともと独身時代に私が飼っていたペットでしたが、飼うことを決めた日に当時は彼氏だった現・夫がついてきてくれ、一緒に準備してくれました。
くうちゃんが初めて人間の手に乗ったのは私ではなく夫の手でした。笑
基本のお世話はずっと私がしていましたが、
変な言葉を教えたり、私がいないときに遊んでくれたり、
夫なりにくうちゃんとの仲を深めていたようで、今回私よりもたくさんインコの闘病ブログなどを読んで研究してくれたり、神社で病気平癒のお守りを買ってきてくれたり、夫の思いやりを改めて感じました。
くうちゃんのお陰で夫の優しさを再認識できました。とても頼りになるパートナーです。
翌朝、カバーをあけるのが怖かったですが、くうちゃんは無事でした。
大好きなみかんを見ると、元気だった頃のように反応を示し、少しだけ与えたら美味しそうに食べました。
日中は餌を変えようとしたらするりとケージを抜け出し、私と夫の肩に乗ったあとに、私の腕の上で寝てしまいました。
本当だったらこんな膨羽状態で、背眠しているのはよくないので、すぐにでも暖かいところに入れるべきなんですが、昨日話し合ったことを思い出し
「やりたいことをやらせてあげよう」と、しばらくそのままにしていました。
もしかしたらこれが最後だからくっつきたいのかな?なんて話したりして、写真も沢山とりました。
そして、昨日。
不思議なことが起こったのです。
また朝ドキドキしながらカバーをあけると
くうちゃんが「ピ」と鳴きました。
よかった…生きてる…!
と思いながら餌の用意をしようとケージをあけたところ、またするりと抜け出し、
なんと餌が入っている袋の中につっこんできました。
え?こんな元気あったの…!?
と困惑していたら、足で中の餌を蹴飛ばします。
お陰で床が大惨事に……!
何してるのかと覗くと
た……食べてる………!!!
嘘でしょ!?と困惑半分、嬉しさ半分で、
「やりたいことをやらせてあげよう」精神で、しばらくそのまま、欲望のままに行動させてあげました。笑
実際は、食べてるような殻だけ剥いているような微妙な感じでしたが、
その「生きよう」という思いに感動すら覚えました。
病院では全然食べなくなったって言っていたのに。
住みなれた家でストレスがなくなって食欲が出た…?
病院の治療の効果が今出てきた…?
それとも鳥類特有の元気なフリ…?
色々疑問は残りましたが、病院でみたくうちゃんより、家に帰って来た時のくうちゃんより、昨日のくうちゃんより少し回復しているように見えました。
ちょっとでも食べてくれたら回復するかも!と、
くうちゃんが剥いた殻がなんの穀物なのか30種も入っているミックスシードの中を調べてみると、どうやら赤粟のようでした。
病院でも粟穂は食べたと言っていたし、粟なら食べられるのかもしれないと、近くのペットショップへ行き赤粟だけのものを買ってきて、メインの餌とは別の器に入れて、栄養を取って欲しいためペレットを粉状にしてふりかけてみました。
結果、それはそんなに食べませんでしたが、メインの餌(くうちゃんが袋の中まで入ってきたミックスシード)のなかで赤粟を探しているのか、くちばしでザッザッと餌を探るようになりました。
弱っている鳥は食べたフリをするので、一喜一憂してはいけませんが、昨日はやはり少し食べられたみたいで、糞も出ました。
今朝も餌を食べてくれました!
顔はまだダルそうです。ほとんど寝て過ごしています。
食べている量はほんのわずかで、体重もそこまで戻りませんが、
このまま回復してくれないか飼い主としては奇跡を祈るばかりです。
あとどのくらい一緒にいられるかわかりませんが、今一緒にいられることに感謝して、時間を大切にしたいと思います。
ちなみに私は今日の夜中、破水したかと思って病院に行ったらただのおしるしだったみたいで陣痛も来ないので朝方に帰宅させられました。笑
お腹の子もこんなバタバタのなか、空気を読んでよく頑張ってくれたと思います!
待たせてごめんね!もういつでも出てきていいよ!と話しかけてみました。笑
こんな生と死の間際を同時期に経験するとは思いませんでしたし、
どちらもまだいつ何が起こるか予測できませんが、目の前のことに集中して頑張りたいと思います。
今はただ、戻ってきてくれたくうちゃんの頑張りに感謝です。