のんびり鳥活+α日記

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~鳥とともに選択多きアラサーを駆けぬける~

くうちゃん天国へ旅立つ ~セキセイインコ闘病~

こんにちは。ぽすちです。



前回の更新から約1ヶ月、
セキセイインコのくうちゃんが先週の金曜日に天国へと旅立ちました。


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前回の更新の時点では体調は回復傾向にあったのですが、
換羽がなかなか終わらず
ここ1週間でどんどん調子が悪くなってしまいました。





ペレットを粉々にしてシードにふりかけたり
日によって食べられてるシードがあったらそれをネットで頼んでえさ箱にたくさん入れたり
栄養剤入りのお水を飲ませてみたり…


色々自宅でやれることはやってみましたが、
最期は吐いて吐いて、吐くものがなくなり白い液体を吐き、水も飲めなくなってしまいました。











病院に連れていこうかと何度も考えましたが
前回、病院から暗に「もう助からない」と退院になり、
そこから自宅で奇跡の回復を見せたことを思い出しました。


家に帰りたくて治療を頑張ったのかもしれないな、ということと
家に連れ帰ってきたときに「好きなことをさせてあげて見送ろう」と決めたこと。









日に日に弱っていく姿を見ながら、何もできない自分の無力さに何度も申し訳なくなり、奇跡が起きて回復しないかと願っていました。





しかし、食べても吐き、それでも健気にいつも通りの自分を装って頑張って食べ、また吐き、衰弱し…
という姿を見て、最期は「頑張ったね。もう頑張らなくて大丈夫だよ。」と声をかけてしまいました。






最期の3日間は、くうちゃんも何かわかっていたのか、

ケージから出たがり、出すと私の肩にしっかり掴まり、
ケージに戻そうとしても逃げて、私の手が届かない首の後ろの襟に掴まっていました。

くうちゃんがそうしたいならそうさせてあげようと、私はくうちゃんを肩や首に乗せたまま子どものオムツ換えや授乳をしていました。笑










くうちゃんの様子からもういよいよだな、という時に限って子どもが泣き止まず…

最期の時はゆっくり向き合って見送ってあげたかったので、どうか子どもが寝てくれないかと色々試したのですが泣き止まず…









泣きわめく子ども。
限界が来て「泣かないでよー」と抱っこしながら一緒に泣く私。
瀕死の状態で私の襟に掴まるくうちゃん。

という今思えば非常にシュールな状況になってしまいました。笑







結局夜になって夫が帰ってくるまでシュールな状況は続きましたが、
くうちゃんも夫の帰りを待っててくれたのか夜まで頑張ってくれました。


1度よろよろしながら自分でケージに帰ったので、「もしかして最期の姿を見られたくないのかな?」とそっとしておきました。







本音を言えば連れ戻して手のなかで見送りたいという思いがありましたが、「くうちゃんのやりたいようにやらせてあげよう」と決めたことを思い出し、

例え誰も見てない夜間に旅立ったとしても
それはくうちゃんが自分で決めたタイミングなんだと自分に言い聞かせました。












でも、最期の最期で、もう羽ばたく力もなくケージの床でうずくまっていたのに
くうちゃんはふらふらになりながら家族に1番近い場所にある止まり木まで頑張って乗り、ケージにもたれかかりながらこっちを見つめたので、出して私の手のひらに乗せました。




よく頑張ったね
もう大丈夫だよ
くうちゃん可愛いね
美味しいものいっぱい食べられるようになるよ
ここにいるから安心してね

と、たくさん声をかけました。




私の手のなかでおとなしく、呼吸だけだんだんと荒くなり、
このまま眠るように逝ければと思いましたが

最期だけ一瞬ちょっと苦しそうにバタバタと羽をばたつかせたあと、天国へと旅立ちました。










マクロラブダス発症から約3ヶ月。
本当によく頑張りました。











最期の3日間は私の肩から離れなかったので、たくさんお話をしました。

元気だった頃のように声掛けをし、
本人がわかったかどうかは定かではありませんが、こんなことあったよね、あんなことがあったよね、と昔話もしました。

大好きだった歌も歌いました。


ツンデレなくうちゃんらしくなく、私の頬や顎に自分の頭をすりすりしてくる感触を体に焼き付けました。



最期の時ということを悟り、泣いてしまっていつも通りの私のようにはなかなか振る舞えませんでしたが、かけがえのない時間を過ごせました。








翌日で子どもが生まれてちょうど2ヶ月というタイミング。
くうちゃんも色々落ち着くまで待っていてくれたのかな?なんて思ったり。









思えばくうちゃんが来てから5年半。

朝起きたら真っ先にカバーをあけて「おはよー。よく寝れた?」

出かけるときは「行ってくるね。帰ってきたら遊ぼうね!」

帰ってきたら「ただいま。いい子だった?」

寝るときは「おやすみ。ゆっくり休んでね。」



こんな風に毎日毎日くうちゃんに声掛けをしていたので、
くうちゃんがいない今、
あれ?どんな生活を送っていたんだっけ?なんて思ったりしちゃいます。









常に聞こえてくるお喋りや
エサ箱に入る音
私を呼んで鳴く声
CMに反応して鳴く声
プラスチックを嘴でカッと叩く音




くうちゃんがいる生活は
あまりにも私の生活の一部になっていたので、
その部分がすっぽりなくなってしまったような

くうちゃんと出会う前の自分がどんな感じだったのか思い出せないような変な感じです。












臨月から産後2ヶ月まで
くうちゃんの体調は悪くなってないか?と
子どもの面倒見なきゃ!で
色々を気を張ってきた3ヶ月間で、


すぐに泣く新生児を相手に昼夜関係ない生活をしつつ
子どもがきたから自分は相手にされなくなったとくうちゃんに思われたくなくて、子どもが寝たほんのちょっとの間は眠い目をこすりながらくうちゃんのお世話をしたり話しかけたり。





そんな生活を送ってきたので、
なんだか気が抜けちゃったのかな?

「終わった」という思いと
「終わってしまった」という思いが入り交じって、燃え尽き症候群のような変な感じです。






飼い主なので
親なので
当たり前のことをしていただけですが
何年かあとに「あの頃の自分頑張ってたよな」と認めてあげられればいいなと思います。


















くうちゃんは昨日火葬してもらいました。

亡骸の回りにくうちゃんに似合いそうなオレンジと黄色の花をつめて、
大好きだったシードとチンゲン菜も入れて。


遺骨はどうしようか迷いましたが、共同墓地に埋葬してもらいました。



私のなかでくうちゃんに申し訳なかったかなと思っていることの1つに、
ずっと1羽で飼っていたので鳥のお友達を作ってあげられなかったという思いがありました。




野鳥を見ていると、鳥は鳥同士とても仲が良く、仲間意識が強い生き物なんだなということを実感します。



なので、せめて同じお墓のなかで鳥のお友達ができればいいなという思いで、遺骨を持ち帰るのはやめました。





自宅にはくうちゃんの写真と、好きだった温度計やおもちゃ、それと抜けてたのを集めた羽を瓶に入れて置いてあります。

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羽は虫がわくという噂もあったので、アクロンで優しく洗ってみたらフワフワになりました。

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写真ではありますが、元気だった頃のくうちゃんを見れると心が穏やかになります。

最期は大好きなシードも食べられなくなって、空腹で辛い思いをしたと思いますが
きっと今は苦しみから解放されて、天国でお腹いっぱいご飯を食べて、思いっきり羽ばたいて遊んでいるんじゃないかな。そうであってほしいと願っています。










あの時ああしていれば、ごめんね。という思いは尽きず、
どうしても最期の様子を思い出しては可哀想だったと思ってしまいますが、

くうちゃんが辛かったのは最期の闘病期間だけだったかな。






5年半だけだったけど、
くうちゃんは可哀想なインコじゃなくて、好きなときにご飯を食べ、昼寝をし、いっぱい遊んで、いっぱいお喋りをし、幸せな生活だったなと思ってくれていればいいなと思います。













宝物のような思い出を貰いました。
思い出すと笑ってしまったり、穏やかな気持ちになったり。

本当にあんな幸せな日々を過ごしてたんだっけ?と思うほどです。





私の
結婚・転職・引っ越し・妊娠・出産
という人生の激変期に常に一緒にいて支えてくれました。

窓際で太陽の暖かい光を浴びて
太陽みたいないい匂いで
私の指に乗ってぬくもりを分けてくれました。




今は会えない寂しさで涙ぐんでしまう日々ですが、いつか完全に笑える日が来るといいなと思います。





とても悲しくて辛いですが、
くうちゃんを思い出して悲しい気持ちになるのはくうちゃんの本望じゃないと思うんです。

私が楽しそうにしていると、本人も楽しそうにしているという、そんな可愛い子でしたから、くうちゃんを思い出すときは笑っていてほしいんじゃないかなと思います。









そうそう、くうちゃんの名前の由来は
羽の色が綺麗でよく晴れた日の青空と雲に似てるなと思ったので、
最初1日は「空(そら)ちゃん」だったんです。笑

でもなんとなくしっくりこず、翌日から読み方を変えて「空(くう)ちゃん」にしました。






火葬が終わり、帰りの車のなかで空を見上げたら
くうちゃんの羽のように綺麗な青空でした。

これからも空を見上げればくうちゃんと過ごした宝物のような日々を思い出せるなと思いました。





たくさんの楽しい思い出と
無償の愛をくれてありがとう。


くうちゃんがくれた目には見えない暖かいものを、私も他の誰かや他の何かに繋げていければいいなと思います。










最期はくうちゃんが好きでよく私の真似をして言っていたこの言葉を送りました。

「帰ってきたら遊ぼうね」


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くうちゃん、ありがとう。
私頑張るからね!