その後のくうちゃんの報告 ~セキセイインコ入院・退院・自宅療養~
こんにちは。ぽすちです。
かなりお久しぶりの更新となってしまいました。
実は2月下旬にくうちゃんを病院にお迎えに行き、
その3日後に陣痛が来て、その翌日に無事に出産しました。
いやー危ない危ない。ニアミスでした。笑
出産も出産で色々あり、
「いきんでいいですよ!」からなかなか胎児が降りて来ず、
そうこうしている間に4時間くらいが経過し、
陣痛が遠のき、
陣痛促進剤を投与され、
それでも降りて来ず、
結局鉗子分娩で先生がスプーンみたいなやつで引っ張って出すという。
初めて我が子と対面したときに出た言葉は
「生まれてきてくれてありがとう…涙」
ではなく
「やっと出た…………疲」でした。
ごめん我が子。笑
それでも子どもは元気に産まれてきてくれました!
先日やっと1カ月がたち、少しずつ子どもがいる生活に慣れてきたところです。
世の親達はこうやって子どもを育てている(いた)んだと思うと、尊敬しかありません。。。
さてさて、その後のくうちゃんですが、
実は…
回復したんです………!!!
私が入院するときはまだダルそうな顔をしていて、餌も少ししか食べていなかったので正直どうなるか微妙だなと思っていました。
陣痛に耐えて耐えてさぁ病院へ行こう!という時に
夫には「万が一のことがあってもあなたせいではないから!」とお世話を託し、
くうちゃんには「お互いに頑張ろうね!帰ってきたら遊ぼうね。」と声を掛けてから行きました。
入院中は夫から毎日動画や写真が送られてきました。
入院1日目あたりで、餌を食べているよ!
入院2日目あたりで、粒便になったよ!
入院3日目あたりで、喋ったよ!
入院4日目あたりで、飛んだよ!
と、日に日に回復している兆しを見せてくれました。
今ではこんな感じです。
目が窪んでいたのが治りました…!
背眠もほとんどしなくなりました…!
1週間前くらいに換羽が始まり、とげとげしています。
いつもより大規模な換羽で、かなり羽が抜けました。
1日分でこんなに抜けていました。
風切り羽までほとんど抜けてしまい、全ての羽が入れ替わったのではないかと思えるくらい抜けちゃいました。
換羽中は体力の消耗が激しいので、また胃炎やマクロラブダスの再発に注意しなきゃと保温は継続していますが、当の本人はケロッとしています。
よかった…!!
ケージに近づくと俊敏に近寄ってきます。
少しずつ放鳥も始めました。1回10分くらいですが。
セキセイインコあるある「ヘドバンが激しくて写真がブレる。」
回復時の餌と糞の様子としては
食べない
【緑色の水便(絶食便)】
↓
粟だけ食べる(ミックスシードの中から粟だけを探して食べる)
【食べたものがそのまま消化されずに出る粒便】
↓
好物のみかんや林檎を食べる
【粒便】
↓
異常な食欲を見せるが実際はあまり食べられていない
【粒便】たまに【水っぽい下痢便】
↓
粟意外にも麦やらほかの2種類くらいも食べるようになる
【柔らかい便】
↓
普通に餌を食べるようになる
【濃い緑色に尿酸の白が混じった普通の便】
↓
青菜を食べるようになる
【普通の便】
こんな感じでした。
あとは寝てばかりいたのが、
段々起きて餌を食べている時間が増え、
ちょっと鳴くようになり、
羽繕いをするようになり、
最終的にお喋りをするようになりました。
体重もいつもの重さに戻り、足のグリップ力も戻りました。
何より指に乗せると足が暖かいです。
もう2度とくうちゃんのお喋りが聞けないかと思っていたので、
産院から帰ってきて「くうちゃん!可愛いね」と自分で喋っている声を聞いた時は涙が出そうになりました。
本当に本当によかったです。
あんな状態で退院したのに、食べられたら回復できるんですね。
治療のための流動食よりも、いつも家食べてた消化が悪いミックスシードを食べて回復するなんて思いもよりませんでした。
あのとき病院から連れて帰ってきてよかったです。
あれ以来病院には連れて行っていないので、きっとあのお世話になった病院ではくうちゃんは亡くなったと思われていると思います。笑
ブログに書いたことで、沢山の方に応援して頂きました。
出産直前にくうちゃん危篤騒ぎがあり
精神的に参ってしまった私にとって、本当に励みになりました。
コメントやブックマーク、スターを下さった方々、本当にありがとうございました。
こんなコロナの時代でなかなか人と直接会えませんが、こういう繋がりもとても暖かいものなんだなと感じました。
感謝感謝です…!!!
くうちゃんの病気についてはひとまず一件落着といったところです。
ところで、私は里帰り出産はしなかったのですが、夫がとても積極的に新生児のお世話をしてくれています。
そのときに「今回、くうちゃんのことがあって、その時のお世話はその時にしかできないって改めて気づかされたから今のお世話を頑張る」ということを言っており、確かにそうだなぁと私も改めて気づかされました。
くうちゃんのお陰で「もっと積極的にお世話してよ!」的な産後のイライラや夫婦喧嘩
もありません。笑
今ある命は当たり前じゃなくて一緒にいられることに感謝して、今後も1日1日を過ごしたいと思います。
暖かくなってきて、外は桜も満開だそうですね!
私は家に引きこもっていて浦島太郎状態です。笑
でも家のベランダに昨年植えたユスラウメが咲いていて春を教えてくれました♪
もうジョウビタキは帰ってしまったかな?
これからはメジロと桜の共演が見れそうですね!
なかなか外に行けない私の代わりに夫が鳥を見に行って写真を見せてくれます。
これはコジュリン??
猛禽類もいたそうです。ふわふわで可愛い。
きび団子を持っている疑惑の夫はついにキジのオスのみならずメスまで出会えたそうです。
メスはなんか大きいうずら感がありますね。笑
目のまわりの赤色がオシャレ!
これから外出もできるようになるので、無理のない範囲で少しずつまた鳥活をしていきたいなぁと思っています♪
よかったらまたぜひブログを覗きに来てください^^
見に来て下さってありがとうございました!
帰ってきたくうちゃん ~セキセイインコ退院~
こんにちは。ぽすちです。
先日は私のペットのセキセイインコ・くうちゃんの入院についての記事を書きましたが、励ましのお言葉等頂き、本当にうれしかったです!
ありがとうございました。
さて、その後ですが、くうちゃん退院しました。
土曜日に迎えに行くはずだったのですが、
金曜日に病院から電話がかかってきてしまいました。
先生から言われたのは以下のこと。
・木曜日から自分でご飯を食べなくなってしまった
・糞の様子も悪い
・体重も31gくらいまで落ちてしまった ※もとは40gあった。入院時は34gくらい
・流動食も吐いてしまう(吐き気止めを変えてみたが効かないみたい)
・土曜日に来院するとは聞いていたが、ここまでの胃炎だと急に悪化したりするので1度今日来れないか?
とのこと。
病院までは電車で乗り換え2回の1時間ちょっとほど。
夫が仕事のため、臨月に1人で距離のある移動となり正直不安だったのですが、
明日行くと伝えてある上でわざわざ今日電話をくれたということは、かなり危険な状態なんだなということがわかりました。
行かないと後悔しそうという思いが勝り、お腹に「もうちょっと待っててね!今日は違うよ!」と話しかけて(笑)お迎えに行きました。
特にトラブルなく無事に病院にたどり着いたのですが、平日にも関わらず激混み…!
結局9時半ごろに出発して、くうちゃんに会えたのは12時過ぎになってしまいました。
久しぶりに会えたくうちゃんは一言で表すと、弱っていました。
だいぶ吐いたみたいで顔はベタベタで、羽を膨らませ、目は開けられないのかずっと瞑っていました。
先生によると、マクロラブダスは注射の効果で陰性になったそうですが、後遺症で慢性の胃炎になっており、ご飯が食べられない状況とのこと。
人間の胃炎は命に関わることは少ないと思いますが、消化・吸収の早い鳥類にとっての胃炎は命を揺るがす病気です。
栄養を無理やりにでもとらせないとすぐに弱ってしまうため、そのうと呼ばれる人間の胃のような場所に強制給餌(チューブで直接流動食を流し込む)をするのですが、くうちゃんはそれも吐いてしまうらしいです。
でもとても良く看てくださっており、
「粟穂が好きみたいでちょっと食べたのでいれてあります」や
「燕麦をちょっとつまみました。日によって食べたいものが違いそうなので、お家で看病するときも色々入っているミックスシードを入れてあげてみてください」など
よくくうちゃんを見て工夫して下さいました。
ただ、昨日今日で危険な状況が続き改善しないので、電話させてもらったと。
死に目に会えないかも、という不安があったので連絡を頂けたこと、ありがたく思いました。
このまま治療を続けるかどうか選んでほしいとのことだったので、もう連れて帰ることにしました。
くうちゃんはよく頑張ったと思います。
一緒に家に帰れるということで、不思議と悲壮感よりも「やっと会えた」という安堵感の方が強かったです。
持ち運び用のキャリーの中でも寒そうにくちばしを背中にしまって寝ていました。
電車の中では、
よく実家に連れて行くときにこのキャリー使って移動してたなぁ。
大きなカバンに入れて真っ暗にしてあるのに「くうちゃん。セキセイインコ。」と喋りだして周りの人の不思議そうな視線が痛かったなぁ。
とか、色々思い出してなんだか悲しいのではなく、戻ってきてくれた小さな命を思い穏やかな気持ちになりました。
家に着き、「ただいま。」と私が一言言うと、
くうちゃんは初めて「ピ」と鳴きました。
キャリーを開けるとすぐに出てきて、真っ先に私の指に乗りました。
顔は吐きあとでベタベタで、前よりも軽くなってしまい、羽の密度も薄くなってしまって。
目も開けられず、ボワボワに膨らんでいるのに私の指をしっかり掴んでこちらにしっかりと向き合う姿を見て
「よく頑張ったね。これからはお家でゆっくりしようね。辛い思いさせちゃってごめんね。」と、涙が出てきてしまいました。
鳥は体温が40度ありますので、具合が悪いときはその温度まで体温を上げようと体力を使ってしまうことを避けるため、病気になったら保温をしてあげます。
病院では30度程度を保っていたそうなので、家でも保温しやすいように幼鳥の頃に使っていたプラケースを用意していたのですが、
なんとくうちゃんはここに来て火事場の馬鹿力とでも言うのか、何度プラケースに入れても羽ばたいて出てきてしまいます。
いつものお家がいいのかなと思い、普段使用していたケージの中に60wと40wの保温球を2つ入れ、ビニールで温室状態にしていつものケージに戻してあげました。
安心したのか、ずっとこんな感じで寝ています。
昼間も夜も寝ていますが、昼夜の差はわかるように、昼は暗くしなくて良いとのことだったので、カバーは夜だけすることにしました。
その日は夫も早く帰ってきてくれ、くうちゃんを労っていました。
くうちゃんが大好きなみかんと小松菜も買ってきてくれました。
2人で話し合った結果、もうゆっくりさせてあげよう。
好きなもの食べさせてあげて、やりたいことやらせてあげて、自分達はいつもの感じで穏やかに見送ろうということになりました。
人間で言うターミナルケアというやつですね。
心の覚悟が決まったので、
夕飯を食べながら、初めて飛んだ時や、こんなおしゃべりしてたよね、これが好きだったよね、など思い出話をして久しぶりに気持ち2人して穏やかな時間を過ごしました。
くうちゃんはもともと独身時代に私が飼っていたペットでしたが、飼うことを決めた日に当時は彼氏だった現・夫がついてきてくれ、一緒に準備してくれました。
くうちゃんが初めて人間の手に乗ったのは私ではなく夫の手でした。笑
基本のお世話はずっと私がしていましたが、
変な言葉を教えたり、私がいないときに遊んでくれたり、
夫なりにくうちゃんとの仲を深めていたようで、今回私よりもたくさんインコの闘病ブログなどを読んで研究してくれたり、神社で病気平癒のお守りを買ってきてくれたり、夫の思いやりを改めて感じました。
くうちゃんのお陰で夫の優しさを再認識できました。とても頼りになるパートナーです。
翌朝、カバーをあけるのが怖かったですが、くうちゃんは無事でした。
大好きなみかんを見ると、元気だった頃のように反応を示し、少しだけ与えたら美味しそうに食べました。
日中は餌を変えようとしたらするりとケージを抜け出し、私と夫の肩に乗ったあとに、私の腕の上で寝てしまいました。
本当だったらこんな膨羽状態で、背眠しているのはよくないので、すぐにでも暖かいところに入れるべきなんですが、昨日話し合ったことを思い出し
「やりたいことをやらせてあげよう」と、しばらくそのままにしていました。
もしかしたらこれが最後だからくっつきたいのかな?なんて話したりして、写真も沢山とりました。
そして、昨日。
不思議なことが起こったのです。
また朝ドキドキしながらカバーをあけると
くうちゃんが「ピ」と鳴きました。
よかった…生きてる…!
と思いながら餌の用意をしようとケージをあけたところ、またするりと抜け出し、
なんと餌が入っている袋の中につっこんできました。
え?こんな元気あったの…!?
と困惑していたら、足で中の餌を蹴飛ばします。
お陰で床が大惨事に……!
何してるのかと覗くと
た……食べてる………!!!
嘘でしょ!?と困惑半分、嬉しさ半分で、
「やりたいことをやらせてあげよう」精神で、しばらくそのまま、欲望のままに行動させてあげました。笑
実際は、食べてるような殻だけ剥いているような微妙な感じでしたが、
その「生きよう」という思いに感動すら覚えました。
病院では全然食べなくなったって言っていたのに。
住みなれた家でストレスがなくなって食欲が出た…?
病院の治療の効果が今出てきた…?
それとも鳥類特有の元気なフリ…?
色々疑問は残りましたが、病院でみたくうちゃんより、家に帰って来た時のくうちゃんより、昨日のくうちゃんより少し回復しているように見えました。
ちょっとでも食べてくれたら回復するかも!と、
くうちゃんが剥いた殻がなんの穀物なのか30種も入っているミックスシードの中を調べてみると、どうやら赤粟のようでした。
病院でも粟穂は食べたと言っていたし、粟なら食べられるのかもしれないと、近くのペットショップへ行き赤粟だけのものを買ってきて、メインの餌とは別の器に入れて、栄養を取って欲しいためペレットを粉状にしてふりかけてみました。
結果、それはそんなに食べませんでしたが、メインの餌(くうちゃんが袋の中まで入ってきたミックスシード)のなかで赤粟を探しているのか、くちばしでザッザッと餌を探るようになりました。
弱っている鳥は食べたフリをするので、一喜一憂してはいけませんが、昨日はやはり少し食べられたみたいで、糞も出ました。
今朝も餌を食べてくれました!
顔はまだダルそうです。ほとんど寝て過ごしています。
食べている量はほんのわずかで、体重もそこまで戻りませんが、
このまま回復してくれないか飼い主としては奇跡を祈るばかりです。
あとどのくらい一緒にいられるかわかりませんが、今一緒にいられることに感謝して、時間を大切にしたいと思います。
ちなみに私は今日の夜中、破水したかと思って病院に行ったらただのおしるしだったみたいで陣痛も来ないので朝方に帰宅させられました。笑
お腹の子もこんなバタバタのなか、空気を読んでよく頑張ってくれたと思います!
待たせてごめんね!もういつでも出てきていいよ!と話しかけてみました。笑
こんな生と死の間際を同時期に経験するとは思いませんでしたし、
どちらもまだいつ何が起こるか予測できませんが、目の前のことに集中して頑張りたいと思います。
今はただ、戻ってきてくれたくうちゃんの頑張りに感謝です。
ペットの入院と飼い主のエゴ ~マクロラブダスの恐ろしさ~
こんにちは。ぽすちです。
いつもは野鳥の写真を主にあげていますが、今日は私の飼っているセキセイインコについて書きたいと思います。
というのも、実は今、うちのセキセイインコのくうちゃんが入院しています。
1月下旬から体調不調となったり、良くなったりを繰り返していたのですが、先週末あたりからかなり具合の悪い状態に戻ってしまい、病院に連れて行き、迷いに迷って入院の選択を取りました。
夏ごろのくうちゃん。この頃はとっても元気でした。
体調不良の原因となっているのは、鳥飼いさん達なら誰もが1度は聞いたことのある
マクロラブダス症(メガバクテリア)です。
今回、マクロラブダスの恐ろしさを身にしみて感じていますので、
もし初めて鳥を飼う方や、これから鳥を飼いたいと思っている方、健康診断に行ったことのない方がこのブログを見ていたらぜひ参考にして頂けたらと思います。
*マクロラブダスとは?*
鳥の胃の粘膜に住み着くカビの一種だそうです。
健康な時は免疫が抑えていて症状が全く出ませんが、何らかの理由(換羽、ストレス、老化等)で免疫が低下すると途端に症状が出てきます。
主な症状としては、
・嘔吐
・下痢
・未消化便
・食欲消失 … 等
体が小さく、消化吸収が早い鳥にとって、このような胃の病気はあっという間に体力を削り命をも奪われてしまうのです。。。
感染源としては、雛のときに親鳥からエサを貰ったときや、一緒に暮らす仲間の鳥からもらってしまうことがほとんどだそうです。
*前提として*
うちのくうちゃんは5年半ほど前にペットショップで購入しました。
生後2カ月で、手乗りではなかったため、確か価格は2500円とかそのくらい。
(余談ですが手乗りだと6000円くらいしたような気がします。)
確か、購入する際にペットショップ側で検査を実施し、
感染症や体の異常はありません。健康な鳥です。というお墨付きを貰いました。
この言葉を信じてしまい、若鳥の頃に検査に行かなかったことが私の最大の失敗です。
くうちゃんはその後、ずっと家で過ごしており、他の鳥との接触はなかったため、飼い始めたときには既にマクロラブダスを保有していたものと思われます。
挿し餌からではありませんでしたが、ちゃんと手乗りになりました。
一緒に遊ぶことが大好きです。
くうちゃんはすくすくと成長し、5歳半の最近まで体調不良は1度もなく
よく食べ
よく遊び
そしてよくおしゃべりをする子でした。
実家に連れて帰ったときは、あまりにもずっとおしゃべりをしているので、親に『この子は自分の鳴き声が何かわからなくなっちゃてるんじゃないの?』と言われたほどです。笑
そんなくうちゃんですが、今年の1月に初めて体調不良に陥り、そして短期間で急激に悪化していきました。
*発症*
ある日、気づいたら羽を膨らませ、くちばしを背中にしまって寝ていました。
この時点で「あれ?」という気はしていましたが、ケージ内の温度を25℃程度に上げ、暖房をつけっぱなしで一晩様子を見ました。
翌日、いつも通り鳴いたり餌は食べてはいましたが、日中に突然嘔吐したのです。
発情したときの嘔吐とは明らかに違い、首を振りながら四方に餌をまき散らかし、苦しそうにえずいていました。
もうこれは決定的におかしいと感じ、病院に連れていくことにしました。
住んでいる場所の隣の市に鳥専門の病院があったので、電話してみると『予約1カ月待ちです。』とのこと…。
2年前にこの街に引っ越してきて、近くに専門の病院があるから安心!と思っていたのですが、私の下調べ不足でそこは予約のみの受付(しかもコロナの時期なので余計にかもしれませんが…)。
これもまた飼い主の失敗です…。
結局当日駆け込みで鳥を見てくれる病院を探し、車で30分ほどかかる病院へ夫に連れて行ってもらいました。
診断の結果、マクロラブダス症とのこと。
マクロラブダスは糞便から検出されるので、連れていくときにキャリーの下にキッチンペーパーを敷いて行くと、道すがら出した糞で検査をしてもらえます。
ひとまず自宅で飲水に薬を溶かし、飲ませる治療をするとのことで、
・抗真菌薬
・肝臓の薬
・ビタミン剤
の3種を処方してもらいました。
原因がわかり、ひとまず安心。
これできっと良くなると思い帰路に着きました。
ちなみにこの日はそのう液の検査、糞便検査、羽や足の以上がないか、心音は正常か等、初診で色々な検査をしてもらい、薬代含めて6000円くらいしました。
このとき、体重は39gで通常なので体重の減り的には問題ないとのこと。
*経過①*
くうちゃんは頑張って薬を飲んでいました。
とは言ってもセキセイはもとから乾燥地帯にいる鳥なので、ガブガブは飲みませんでしたが、朝昼晩と4~5口ずつは飲んでいました。
飲水として置いておくと飲まないのですが、人間が飲んでると真似して飲みたくなるらしいので、
人間用のコップで飲んだふりをしてくうちゃんにも飲んでもらいました。笑
1週間後、再診でどのくらいマクロラブダスが減ったか見てもらいました。
が、菌自体は減ってはいるが、まだ消滅していないとのこと。
再度1週間飲水に薬を溶かし飲んでもらう治療をすることになりました。
体重は40gありました。
段々元気を取り戻してきたように見えました。
検査費用は1600円ほど。
*経過②*
更に1週間後に見てもらったところ、まだマクロラブダスが検出されるのこと…。
ここがマクロラブダスの恐ろしいところで、若鳥の頃に見つかり早期治療ができるとすぐに治ることが多いのですが、くうちゃんのように中年で発見されると慢性化してしまい、薬がなかなか効きづらくなってしまうそうです。
こうなると飲水治療では難しいと先生が判断し、次は直接投与にしようかというお話だったのですが…
なんというタイミングか、私自信が妊娠しており、しかもちょうど臨月に入ってしまい、もしかしたら途中で来られなくなってしまう可能性があるという事態に…。
先生にその旨をお話したところ、では注射+飲水治療にしましょうと提案して下さいました。
注射は週に1回、計4回必要だそうですが、飲水治療も合わせることでもしかしたら早めに良い結果がでるかもというお話でした。
注射の時、くうちゃんはこれまで聞いたことのない叫び声をあげていました。
あの声を思い出すだけで未だに辛い思いをさせてごめんねという気持ちになります。
検査費用+追加の薬代で2000円ほど。
*経過③*
注射を打った日はたくさん叫んで疲れたのかぐったりしていましたが、
翌日からは見違えるほど元気になったように見えました。
土曜日に打ってもらい日に日に順調に回復しているように見えました。
水曜日までは。
木曜日の朝、いつも通りおやすみカバーをめくると、そこには嘔吐したあとがありました。
本当に突然すぎて驚きました。
前日までは元気いっぱいで、ケージ内安静が不満そうに1日中ずーっとおしゃべりをしていました。
温度も28度程度を保ち、環境も何一つ変えていなかったのに、朝見たくうちゃんは羽を膨らませ、目をつぶってとても静かな様子でした。
そしてその日は運悪く病院がお休みだったこともあり、今できることをしようとケージ内の温度を30度以上にあげ、膨羽がおさまるように様子を見ました。
くうちゃんはくちばしをしまい、羽を膨らませ、1日中寝ていました。
たまに起きてきて餌を食べ始めます。食べた後は首を振って吐いたり、えずいたり…。
藁にもすがる思いで貰っていた薬を飲ませますが、指にのせると足が異常に冷たいのです。
そしていつもより軽い感じがしました。
翌日、病院に連れていくと、なんとまたマクロラブダスが増えているとのこと。。。
注射も薬もやっていたのになんで…。
そして体重が先週まで40gあった体重が34gしかなくなっていました。
2~3時間に1回餌をついばんでいたのですが、全部食べているフリだったみたいです。
食べられないのに殻をむいてみたり、食べたフリをするのは病気の鳥がよく取る行動だそうです。
鳥は捕食される側なので、ギリギリまで弱っているところをみせないという習性にプラスし、セキセイインコは集団行動を取る生き物なので、仲間にも弱っているところを見られると感染症を移される!と思われて距離を置かれてしまうそうです。
その結果、くうちゃんは私にも「元気だよ!ご飯も食べているよ!」と病気で辛いなかアピールしていたと思うと、気づくのが遅いバカな飼い主で本当に申し訳なくなってしまいます。
結局、この異常な体重の減り方はかなり危険ということと、
週に1回の注射では効果が見られないので3~4日に1回の注射に移行したいということで、先生が入院での治療を提案してくれました。
入院のメリットとしては、
今餌を食べられていないこの状況なので、流動食で栄養を与えられること。
集中的に治療ができ、回復する可能性があること。
デメリットとしては、
回復しなかった場合、死に目に会えない可能性があること。
費用が高額なこと。(1日7000円程度×とりあえず1週間)
正直、とても迷いました。
費用とかはもう二の次でした。1番私を迷わせたのは、「死に目に会えないかもしれない」というところです。
5歳でここから回復するのか?
もし1匹で寂しく慣れない病院で亡くなってしまったら?
痛い思いを長引かせるだけにならないか? など…。
ただ、その時頭に浮かんだのが、あの食べられないのに食べたフリをし続けていた様子でした。
敵に狙われないため、仲間に置いて行かれないために死ぬ直前まで元気なフリをするのです。
死ぬまで生きたいんだなと感じました。
それなら、その生命力に賭けて治療をしてもらった方が良いのではないかと。
私は小学生の時から社会人になるまで実家でポメラニアンを飼っていました。
そのポメは、家族以外の人も犬も大嫌い。
病院など他の犬や人に会う場所に出かけると翌日はぐったりするほど吠え続けるような犬でした。
年齢が14歳になったときに変な咳が出るようになりましたが、家族で話し、ストレスがかかる環境に連れだすのではなく、大好きな家で家族とゆっくり過ごそうということに決めました。
結局、そのまま病院にはかからず、最期は自宅で家族全員に見守られながら天国に旅立ちました。
その判断は正しかったと今でも思います。
ただ、もう少し長生きできたら私の夫にも合わせることができたな。きっと呼吸困難になるくらいめちゃくちゃ吠えるんだろうな。体の毛ももっと白っぽくなって、日中はずっと寝ているような生活を送るんだろうな。
と、少しおじいちゃん犬になった姿を想像してしまうこともあります。
くうちゃんはまだどうなるかわかりません。
土曜日に預けて、昨日面会に行ってきました。
容体は変わらず、流動食も吐いてしまうそうです。
まだ膨羽状態です。名前を呼ぶと一瞬だけこちらを見て、また目をつぶってしまいました。
入院前、今年の夏の写真です。
たまにほっぺたカキカキさせてくれます。
でもすぐに「やめろ!」と指を噛んできます。笑
こんなに手の上が大好きだったのに、先生が私と話すときに手を広げて説明してくれる動きを見て何度も『ビクッ!』としていました。
きっと注射や吐き気止めの点滴、更には流動食のための強制給餌などですごく辛い思いをしているんだと思います。
その様子を見て、本当に入院がよかったのかわからなくなりました。
私のこの判断が正しいか間違っているか、結局はペットの声は聞けないので、どちらを選んでも飼い主のエゴになってしまうと思います。
今は回復を願い、ただくうちゃんの生命力を信じるだけです。
前述の通り、なんというタイミングか私の出産も迫っています。
1人での遠出は控えるように言われており、夫が休みになる次の土曜日まで会いに行けません…。
今回の入院の様子を見て、土曜日までに回復が見込めないようなら自宅に引き取ろうかと考えています。
その場合、看取りということになりますが、もし私のお産が始まり、私がいないときに万が一のことがあった場合、最悪の事態を想定して夫にこのように弔ってほしいということを共有しておきました。
1番の願いはこの1週間で回復し、自宅で私の赤ちゃんと一緒に春を迎えることです。
頑張れくうちゃん。
病院から容体が急変したという電話が来ないか毎日ビクビクしています。
マクロラブダスは元気なときは菌が検出されないこともあるそうです。
元気なときも、そうでないときも定期的にかかりつけ医に診てもらうことが大切だと痛感しました。
飼い主の怠慢のせいでこんなに辛い思いをさせてしまい、くうちゃんには本当に可哀想なことをしてしまいました。鳥飼い失格です。
もし今、若鳥を飼っていて病院に行ったことがない方は、若鳥のうちに1度マクロラブダスがいないか調べてもらうことをお勧めします。
普段はうるさいくらいに喋っているムードメーカーが弱っていく姿を見るのはとても辛いです。
慢性化する前なら早期治療で予後も良好です。
数年先の鳥ちゃんのために、今からぜひ検査をしてみてください!
我が家のセキセイちゃんの扱い方
こんにちは。ぽすちです。
我が家はセキセイインコを1羽飼っています。
私が独身の頃から飼い始めて、今年の秋で5才になります。
それまで鳥は飼ったことがなく、犬を14年間実家で飼っていたので
犬こそがこの世で1番可愛い生き物で、右に出る生物はいないと思っていました。
が、飼ってみると、鳥もめちゃくちゃ可愛いんですよね…!!
いやもう最早どっちが1番可愛いかは比べられないですね!
みんな違ってみんな良い!←平和
鳥ちゃんは、
なんと言っても、愛情を持って接すればなつくし
見た目もキレイですし
良い匂いがしますし
向こうも愛情表現をしてくれますし…
と良い所は挙げていったらキリがありません。
もちろん機嫌が悪い時は思いっきり噛まれますし
トイレのしつけはできないですし
鳴き声がうるさい時もありますし…
苦手な人は苦手かもしれませんが、
鳥飼いにとってはそんなものはもはや愛情の糧となるに過ぎませんよね。笑
我が家のセキセイちゃんはあまり体に触れられることが好きではありません。
セキセイはわりとそういう子が多いみたいですね。
でも、中にはニギコロしたり撫でさせたりしてくれる子もいます。
愛鳥と飼い主さんの素晴らしい信頼関係だと思います!
そんな我が家のインコですが、
2年ほどかけてやっとここまで触らせてくれるようになりました!
うっとり~♪
ここまで来るには、飼い主の人知れぬ努力がありました。笑
今回はイラストを用いて、我が家のインコちゃんの取り扱いを説明したいと思います。
<手順①>
まず、利き手と逆の手にインコを乗せます。
※ちなみに生後2カ月で我が家にきましたが、あっという間に手乗りになりました!
私から触っても嫌がって逃げてしまうのはわかっていたので
インコの方から触ってくれるのを待ちました。
慣れてくるとですね、インコが私の指を羽づくろい(の真似を)してくれるようになったんです。
<手順②>
そして、ここからが大事なポイントです。
だいたい人差し指を羽づくろいしてくれるので、
人差し指は自由に食べさせつつ、
中指でほっぺたを触るのです!
この時、中指および手の甲がつりそうになりますが、
なんとか耐え忍びます!
可愛いインコのうっとり顔を見るためなら指の1本や2本…!!笑
突然やるとビックリしてしますので、
あくまでも自然を装い「あら、指があたってしまったわ」感を出します。
中指がつりそう感は絶対に醸し出してはいけません。
そうするとどうでしょう?
次第にインコの顔がうっとりしてくるので、
ここであともう1ポイントです。
<手順③>
やさし~く声を掛けながら
中指と利き手の小指をこっそりと入れ替えます。
掛け声:「ほぉ~ら、かわいいね。」「ここが良いんだよねぇ~。」など。
(鳥好き以外の人の前でやると変態感が出るのでやめたほうが無難です。)
そうするとこの状態になります。
中指であごの下も掻いてあげられればベスト!
これが、先ほどの
↑の状態です。
ここまでくればもうあとは実践を積むのみです。
インコの方も顔周りをカキカキされると気持ちいいことがわかってくるので、
換羽期などは「掻いてくれや」と、ズイっと頭を差し出すようになってきます。
そして最終的に1分くらいやり続けると
となってしまうんですけどねー!
急にダメになる!笑
次はもっとちゃんとやりますから…!
と、もう1度掻かせて頂くことをお願いするのですが、
指をくちばしでカッとはたき
「さがれ!!」と怒られてしまします。
カキカキはインコのためでなく、人間のためですからね。笑
もっと長時間掻かせて頂けるように精進せねば。笑
ちなみにここまで読んで下さった皆様はもうお気づきかと思いますが、
美術の成績は下から2番目の評価でした。